2007年 07月 22日
「語尾」考 |
ここ数カ月、いや、もう1年くらいかな、ずっと「?」に思っている物件があります。
それは、電車内で見ることができる「三菱UFJ証券」の広告。「タンス株を救え」みたいなことを啓蒙している広告です。
株券の電子化に伴い、早いうちにタンスで眠っている株券をお預けください、さもないとただの紙くずになっちまいますよーという、私にとってはどうでもいい(あっ、失敬)広告なのですが、どうしても素通りできないのは、その広告で使われている「語尾」です。
この広告は、「タンス株おあずかりマスター」という、別に可愛くもなく心の琴線にも触れない(すみません。でも私、別に株主ってわけでもないですから、私が評価しなくたって屁でもないでしょ)キャラクターがナビゲーターになっていて、そいつがしゃべっている、という設定で、「株券は2009年1月から全て電子化される予定デス。大切な株券なのに、株主としての権利を失ってしまったら、本当にもったいない!この国のタンス株を救うために株券おあずかりキャンペーン、はじめマス!」なんてことを言っているのですが……。
果たして、この「マス」とか「デス」をカタカナで表記する意味は? どうしても納得できないのです。
「可愛いからいいじゃないの、ちょっとおどけているだけだよ」と思うかもしれませんが、この広告を見て、「ああ、そういえばウチのタンスに株券があったわ。危ない危ない。すぐに証券会社に行かなくちゃ」と思う若い人は、まずいないでしょう。株を持っていることも忘れているなんて、50代以上のハイソな「幸せボケ」が大半だと思われます(なんてことを。全国の幸せボケさん、失敬です)。
そういうハイソさんが、満員電車に揺られてぼーっと電車広告を見るなんてのも想像できませんが、デスやマスをカタカナにして、「おほほほほほ、可愛いわねえこのおあずけマスター」とも思わないはずです。「あら、どうしてこの言葉だけカタカナに? まったく近頃の日本語は乱れきって。まったくもってけしからんことでございますわよ」と、下手をするとソッポを向かれかねないと思うのです。
広告主は、誰に向かって発信しているつもりなのか、いまひとつわかっていないような気がするのですが。ここは普通に、簡潔に用件を述べるにとどめたほうがいいのでは、なんて思ってしまったのですが、私、考え過ぎでしょうか。
語尾が気になるといえば、日本テレビの「スッキリ」だと思うのですが、最後の星占いの口調も、どうしても「スッキリ」せず、どうしたもんだと頭を抱えています(それほどじゃないか)。
若い女の子の声で「○○生まれの人、居酒屋で出会いの予感っす〜」とか言ったりするのですが、「っす」ってのは、応援団的な人の太い声で、威勢良く言って、はじめてしっくりするものだと思うのですが、どんなもんでしょう。
いや、別に誰がどんな風に言葉を使ってもいいのですが、この占いコーナーに関しては、無理矢理「っす〜」につなげている感じがして、言葉が聞き取りにくく、テレビ的にはNGじゃないの、なんて思ってしまうのですが、これが今風、ってことなのでしょうか。このコーナーを見るたび、日本人ってどんどん馬鹿にさせられているなあと思ったりしてしまいます。
「〜でつう」(でいいのかな)みたいな、2ちゃんねるだけで流通する言葉遣いも、あんまり好きではないですが、まあ、こういうものはスパイス的に使用することで、面白い文章になったりするものだとは思います。
そう、「デス」も「っす」も、言葉遊びみたいなものですから、効果的に使用すればいいのですが、ちょっとセンスが悪いと「苦笑」になってしまうのだなあと、つくづく思った物件でした。
いや、半分は自分の駄文について言っているのですがね。気をつけないと。
それは、電車内で見ることができる「三菱UFJ証券」の広告。「タンス株を救え」みたいなことを啓蒙している広告です。
株券の電子化に伴い、早いうちにタンスで眠っている株券をお預けください、さもないとただの紙くずになっちまいますよーという、私にとってはどうでもいい(あっ、失敬)広告なのですが、どうしても素通りできないのは、その広告で使われている「語尾」です。
この広告は、「タンス株おあずかりマスター」という、別に可愛くもなく心の琴線にも触れない(すみません。でも私、別に株主ってわけでもないですから、私が評価しなくたって屁でもないでしょ)キャラクターがナビゲーターになっていて、そいつがしゃべっている、という設定で、「株券は2009年1月から全て電子化される予定デス。大切な株券なのに、株主としての権利を失ってしまったら、本当にもったいない!この国のタンス株を救うために株券おあずかりキャンペーン、はじめマス!」なんてことを言っているのですが……。
果たして、この「マス」とか「デス」をカタカナで表記する意味は? どうしても納得できないのです。
「可愛いからいいじゃないの、ちょっとおどけているだけだよ」と思うかもしれませんが、この広告を見て、「ああ、そういえばウチのタンスに株券があったわ。危ない危ない。すぐに証券会社に行かなくちゃ」と思う若い人は、まずいないでしょう。株を持っていることも忘れているなんて、50代以上のハイソな「幸せボケ」が大半だと思われます(なんてことを。全国の幸せボケさん、失敬です)。
そういうハイソさんが、満員電車に揺られてぼーっと電車広告を見るなんてのも想像できませんが、デスやマスをカタカナにして、「おほほほほほ、可愛いわねえこのおあずけマスター」とも思わないはずです。「あら、どうしてこの言葉だけカタカナに? まったく近頃の日本語は乱れきって。まったくもってけしからんことでございますわよ」と、下手をするとソッポを向かれかねないと思うのです。
広告主は、誰に向かって発信しているつもりなのか、いまひとつわかっていないような気がするのですが。ここは普通に、簡潔に用件を述べるにとどめたほうがいいのでは、なんて思ってしまったのですが、私、考え過ぎでしょうか。
語尾が気になるといえば、日本テレビの「スッキリ」だと思うのですが、最後の星占いの口調も、どうしても「スッキリ」せず、どうしたもんだと頭を抱えています(それほどじゃないか)。
若い女の子の声で「○○生まれの人、居酒屋で出会いの予感っす〜」とか言ったりするのですが、「っす」ってのは、応援団的な人の太い声で、威勢良く言って、はじめてしっくりするものだと思うのですが、どんなもんでしょう。
いや、別に誰がどんな風に言葉を使ってもいいのですが、この占いコーナーに関しては、無理矢理「っす〜」につなげている感じがして、言葉が聞き取りにくく、テレビ的にはNGじゃないの、なんて思ってしまうのですが、これが今風、ってことなのでしょうか。このコーナーを見るたび、日本人ってどんどん馬鹿にさせられているなあと思ったりしてしまいます。
「〜でつう」(でいいのかな)みたいな、2ちゃんねるだけで流通する言葉遣いも、あんまり好きではないですが、まあ、こういうものはスパイス的に使用することで、面白い文章になったりするものだとは思います。
そう、「デス」も「っす」も、言葉遊びみたいなものですから、効果的に使用すればいいのですが、ちょっとセンスが悪いと「苦笑」になってしまうのだなあと、つくづく思った物件でした。
いや、半分は自分の駄文について言っているのですがね。気をつけないと。
by yochy.1962
| 2007-07-22 12:16
| 文学