2006年 07月 27日
「ワーキングプアー」を知っていますか小泉さん |
先日NHKで、「ワーキング・プアー」と呼ばれる人々のことを特集していて、目を背けることができず、テレビの前に正座して、凝視してしまった私でした。
住む家がなくて、面接をするための電車賃もなく、仕事をあきらめざるをえない若者、働けど食べていくのに精一杯でお金は残らず、子どもを大学に入れてあげられないと嘆くリストラされたお父さん、20代のころはフリーターでなんとか暮らしていけたが、30を越えるとそんな仕事もなくなって、ごみの中から雑誌を拾い、その場しのぎの生活をするしかない30代の男性……。
また、秋田では貧しさのために税金が払えない、という人が大勢出てきているそうです。ある洋服の仕立屋さんの収入は、ズボンのすそ直し程度の仕事しかないためにごくわずか、せっかくの年金はアルツハイマーで入院している奥さんの入院費で終わってしまう、そしてそんな家にも介護保険の「値上がり」が通達される……。
「貧乏人は死ねと言われているようなものですよ」……。
まったく、出口のない閉塞感に、うなるしかない内容のものでした。
これとは話は少々違いますが、私がよく見るブログで、持って行き場のない怒りを抱えている方がいらっしゃいました。
あまり具体的に書くと本人にご迷惑がかかるのであいまいにしておきますが、実家のお父様は痴呆が進んでいて、お母様も高齢のために思うように動けない、しかしその町内会では、その家に順番が来たから班長をやれと言うのだそうです。
とてもそんなことできる状態ではないと言うと、では、町内会から脱会しろ、と言われたのだそうです。町内会から脱会するということは、ごみを所定の場所に出すことも許されないということです。
痴呆の人と体が弱っている人に、よくそんな仕打ちができるものだと思ってしまいました。形だけの班長で、実際の活動はみんなで分け合って行いましょうとか、そういう案を出す頭はないのかと思ってしまいました。
隣の家がごみも出せないで困り果てているというということを知りながら、よく平気で暮らせるものだとも思ってしまいました。
まあ、実際のところはもうちょっとニュアンスが違うのかもしれませんし、声を大にして言ったら、ご本人に一番迷惑がかかると思うので、あまり大騒ぎしないでおこうとは思いますが。
私はいつも、こんなもの食べました〜なんてお気楽なことばかりブログで書いていますが、まあ、これはある意味「現実逃避」のようなものです。薄氷の上に建った家、みたいなもので、実際には多くの問題を抱え、どうしようもない現実がすぐそこにある、という状態だったりもします。一歩間違えば彼らと同じ境遇になってしまっているでしょう。
(ああ、現実逃避、というとあまりにも自虐的ですねえ。そう、息抜き、楽しみ、ってことにしておきましょう。)
しかし、上の方々のように「現実逃避」すらできない人たちもいるのです。もちろん、ワーキングプアーと呼ばれる人たちに、全然責任がないとは思いません。もっとほかに道はなかったのか、こうなる前にどうにかすることはできなかったのか、とも思います。テレビで見せているのはこの人たちの一部分だったりするのですから、本当のところはわかりません。
しかし、プレスリーの家で大袈裟な踊りをして、世界の失笑を買っていらっしゃる方は、このような現実をどう見ているのか、「仕方がないですね、これも痛み、ですね」なんて言っているのかと思うと、腹が立って腹が立って仕方がなくなります。
住む家がなくて、面接をするための電車賃もなく、仕事をあきらめざるをえない若者、働けど食べていくのに精一杯でお金は残らず、子どもを大学に入れてあげられないと嘆くリストラされたお父さん、20代のころはフリーターでなんとか暮らしていけたが、30を越えるとそんな仕事もなくなって、ごみの中から雑誌を拾い、その場しのぎの生活をするしかない30代の男性……。
また、秋田では貧しさのために税金が払えない、という人が大勢出てきているそうです。ある洋服の仕立屋さんの収入は、ズボンのすそ直し程度の仕事しかないためにごくわずか、せっかくの年金はアルツハイマーで入院している奥さんの入院費で終わってしまう、そしてそんな家にも介護保険の「値上がり」が通達される……。
「貧乏人は死ねと言われているようなものですよ」……。
まったく、出口のない閉塞感に、うなるしかない内容のものでした。
これとは話は少々違いますが、私がよく見るブログで、持って行き場のない怒りを抱えている方がいらっしゃいました。
あまり具体的に書くと本人にご迷惑がかかるのであいまいにしておきますが、実家のお父様は痴呆が進んでいて、お母様も高齢のために思うように動けない、しかしその町内会では、その家に順番が来たから班長をやれと言うのだそうです。
とてもそんなことできる状態ではないと言うと、では、町内会から脱会しろ、と言われたのだそうです。町内会から脱会するということは、ごみを所定の場所に出すことも許されないということです。
痴呆の人と体が弱っている人に、よくそんな仕打ちができるものだと思ってしまいました。形だけの班長で、実際の活動はみんなで分け合って行いましょうとか、そういう案を出す頭はないのかと思ってしまいました。
隣の家がごみも出せないで困り果てているというということを知りながら、よく平気で暮らせるものだとも思ってしまいました。
まあ、実際のところはもうちょっとニュアンスが違うのかもしれませんし、声を大にして言ったら、ご本人に一番迷惑がかかると思うので、あまり大騒ぎしないでおこうとは思いますが。
私はいつも、こんなもの食べました〜なんてお気楽なことばかりブログで書いていますが、まあ、これはある意味「現実逃避」のようなものです。薄氷の上に建った家、みたいなもので、実際には多くの問題を抱え、どうしようもない現実がすぐそこにある、という状態だったりもします。一歩間違えば彼らと同じ境遇になってしまっているでしょう。
(ああ、現実逃避、というとあまりにも自虐的ですねえ。そう、息抜き、楽しみ、ってことにしておきましょう。)
しかし、上の方々のように「現実逃避」すらできない人たちもいるのです。もちろん、ワーキングプアーと呼ばれる人たちに、全然責任がないとは思いません。もっとほかに道はなかったのか、こうなる前にどうにかすることはできなかったのか、とも思います。テレビで見せているのはこの人たちの一部分だったりするのですから、本当のところはわかりません。
しかし、プレスリーの家で大袈裟な踊りをして、世界の失笑を買っていらっしゃる方は、このような現実をどう見ているのか、「仕方がないですね、これも痛み、ですね」なんて言っているのかと思うと、腹が立って腹が立って仕方がなくなります。
by yochy.1962
| 2006-07-27 23:01
| 生活全般