2006年 04月 04日
どうぞ、おかまいなく |
左利きのみなさん、朗報です! 左手専用のコードレス「マウス」が販売されるということなのです。
いままで、使いにくくてどうしても右利きの人に遅れをとっていた「マウスさばき」でしたが、これで解決。華麗に、軽やかに、右利きなんかに負けず「電脳生活」をエンジョイすることができるのです!
......と、ちょっとおどけて(?)みましたが、左利きである私から言わせていただきますと、この商品、まったくもって「ありがた迷惑」であると断言できます。これを作ろうと発想したヤローは、絶対に右利きの甘チャンであるに違いありません。
実際、現在パソコンを利用している左利きの人で、マウスを右手で操作している人は約8割と、圧倒的に多いようです。
これは、なにもマウスに限ったことではありません。しかし、はさみでも、包丁でも、右利き用にできているものを、左利きの人は「仕方なく」使い、そしていつの間にか、それぞれがその使い方を自分なりに習得して、「不便なく」使えるようにまで成長するものなのです。もちろん左利き用の包丁、はさみもありますが、そんなものを買って利用しようなどとは、専門職でない限り、一般の左利きは思いません。そんな甘えた考え方は、左利きの人間はしないものなのです。不便なものを、なんとか便利に利用できるようになろうと努力する......、そのような境地に達するものなのです。絶対です。きっぱり。
ですからマウスに関しても同じです。最初は「使いにくいなあ」と思いながら右手でマウスを使っていたとしても、いつの間にか右手で操作することに慣れ、現在はなんの不便もなくマウスを操作しているはずなのです。まあ、最初から左につければ左で操作できるのですが、左利きの人間は敢えてそんな甘えた行動はしないのです。
現在、慣れない右手でマウスを使い、「ああ、左利き専用のコードレスマウスがあったらなあ」とため息をついている人は、皆無に等しいのではないでしょうか。
それより、賢明な左利きは、右手でマウスを駆使しながら、左手でペンを持ってなにかを書くこともできるということを発見しているのです。右利きには絶対にできないこの特権を、どうして安々と手放すものでしょうか。
左利きの人間は、マウスだけでなく日常生活のいろいろなところで不便を感じ、差別を感じています。
毛筆などは左ではできませんし(芳名帳に筆ペンしか置いていないと、あっちゃーとか思ってしまいます)、書き順を変えない限り、万年筆も使えません(左利き用の万年筆ってあるのでしょうか)。まあこれは仕方ないとして、カッターも、自動改札機も、喫茶店で出されるコーヒーカップの向きも、居酒屋に並んでいる箸置きと箸の向きも、すべて右利き用にできています。
でも、左利きはそれを「差別だ!」といきり立ったりしません。素直に世間の流れを納得し、そしていつの間にか右手の使い方も習得し、「器用」「両利き」という特権を手に入れるのです。
ですから、せっかくの新商品も、当の左利きは全然欲しいとは思わず、「どうぞおかまいなく」とつぶやくだけなのであります。失敬。
いままで、使いにくくてどうしても右利きの人に遅れをとっていた「マウスさばき」でしたが、これで解決。華麗に、軽やかに、右利きなんかに負けず「電脳生活」をエンジョイすることができるのです!
......と、ちょっとおどけて(?)みましたが、左利きである私から言わせていただきますと、この商品、まったくもって「ありがた迷惑」であると断言できます。これを作ろうと発想したヤローは、絶対に右利きの甘チャンであるに違いありません。
実際、現在パソコンを利用している左利きの人で、マウスを右手で操作している人は約8割と、圧倒的に多いようです。
これは、なにもマウスに限ったことではありません。しかし、はさみでも、包丁でも、右利き用にできているものを、左利きの人は「仕方なく」使い、そしていつの間にか、それぞれがその使い方を自分なりに習得して、「不便なく」使えるようにまで成長するものなのです。もちろん左利き用の包丁、はさみもありますが、そんなものを買って利用しようなどとは、専門職でない限り、一般の左利きは思いません。そんな甘えた考え方は、左利きの人間はしないものなのです。不便なものを、なんとか便利に利用できるようになろうと努力する......、そのような境地に達するものなのです。絶対です。きっぱり。
ですからマウスに関しても同じです。最初は「使いにくいなあ」と思いながら右手でマウスを使っていたとしても、いつの間にか右手で操作することに慣れ、現在はなんの不便もなくマウスを操作しているはずなのです。まあ、最初から左につければ左で操作できるのですが、左利きの人間は敢えてそんな甘えた行動はしないのです。
現在、慣れない右手でマウスを使い、「ああ、左利き専用のコードレスマウスがあったらなあ」とため息をついている人は、皆無に等しいのではないでしょうか。
それより、賢明な左利きは、右手でマウスを駆使しながら、左手でペンを持ってなにかを書くこともできるということを発見しているのです。右利きには絶対にできないこの特権を、どうして安々と手放すものでしょうか。
左利きの人間は、マウスだけでなく日常生活のいろいろなところで不便を感じ、差別を感じています。
毛筆などは左ではできませんし(芳名帳に筆ペンしか置いていないと、あっちゃーとか思ってしまいます)、書き順を変えない限り、万年筆も使えません(左利き用の万年筆ってあるのでしょうか)。まあこれは仕方ないとして、カッターも、自動改札機も、喫茶店で出されるコーヒーカップの向きも、居酒屋に並んでいる箸置きと箸の向きも、すべて右利き用にできています。
でも、左利きはそれを「差別だ!」といきり立ったりしません。素直に世間の流れを納得し、そしていつの間にか右手の使い方も習得し、「器用」「両利き」という特権を手に入れるのです。
ですから、せっかくの新商品も、当の左利きは全然欲しいとは思わず、「どうぞおかまいなく」とつぶやくだけなのであります。失敬。
by yochy.1962
| 2006-04-04 00:51
| 生活全般