2005年 12月 12日
母親来襲 |
助け合い運動のように、紅白歌合戦のように、歳末になると必ずやってくるもののひとつに、私の場合「母親上京」があります。
私がお世話になっている人に、挨拶もなにもしないのは申し訳ない、せめて一年に一度くらいは御挨拶を......というのが母親のもっともらしい言い分ですが、彼女は私の家の近くに、お気に入りの店を何軒か持っており、そこに行くのが本題だったりもします。
で、この日曜日、どったんばったんという大きな音と共に(いつもそうなんだ、この人)母親は新幹線に乗って、静岡からやってきました。
私は、たまには母親に鍋でも作ってやろうと思い、昨日のうちにスーパーで野菜やら海の幸やらたんまり買い込み、朝からえっちら仕込みをしていたのですが、なんとウチの母親は、田舎からすきやき鍋の用意をして持ってきてしまったのでした。
鍋対鍋。鍋×2。鍋の二乗……。
まあ、気が合うというか合わないというか。いきなり脱力でした。
「アンタは東京でろくなもの食べていないんだから、こういうものを食べなきゃいけないんだ」と、人の食生活を熟知しているような口ぶりで、あれ食えこれ食えとうるさく言うのですが、ああそうですかと素直に私が食べていると、「まったく。また太っちゃって。すこしは痩せなさい。酒の飲み過ぎ!」と、おいおい、食えと言ったり痩せろと言ったり、いったいどうすればいいんだと思うようなことをおっしゃってくれます。
まあ、これは「ごめんくさい、あーくさい」みたいな、彼女のいつもの決め台詞ですので、言われても、もう私はなにも感じません(笑)。
それにしてもトマトやらひじきやらほうれんそうやら、わざわざ田舎から持って来るこたあないのにね。東京にはトマトは売っていないとでも思ったのでしょうか(笑)。
ウチの母親はもう70を越えていますが、毎日スポーツセンターで運動をしたり、ウォーキングをしたりして健康維持につとめているおかげで、まだまだ足腰にガタはきていないようで、それは息子にしてみれば安心、といったところです。
いっしょに銀座に出かけてプラダ、シャネル、アディダス、そしてバーニーズニューヨークなどのショップをひやかし(でっかい声で「高い! ひと桁違う」を連発して恥ずかしかった。特にシャネルの新作の、パリのイラストが描いてあるバッグについては、怒りに似た感情さえ覚えていたようでした。まっ、オレもおんなじでしたが。あんなのがあんな値段で売られていること自体がおっかしい)、歩いている途中に「なにかがずれてきた!」とヒヤヒヤさせる場面もありましたが、疲れた、の一言も言わず、スタスタスタと歩き回って、「じゃあねー」とばかりに、軽やかに新幹線に乗って帰っていきました。
私も最近はめったに実家に帰らず、母親とはたまにしか会うことはないのですが、会えば会ったで、母親は一気にいろいろなことを機関銃のようにしゃべりまくり、30分後には、もう、うるせーなーなどと思ってしまいます。しかし、こうしていつものように東京駅で母親を見送り、ひとり家に帰る電車内で、ほっとするのと同時に、「しっかり生きなきゃな」なんて思ったりもしてしまいます。
私がお世話になっている人に、挨拶もなにもしないのは申し訳ない、せめて一年に一度くらいは御挨拶を......というのが母親のもっともらしい言い分ですが、彼女は私の家の近くに、お気に入りの店を何軒か持っており、そこに行くのが本題だったりもします。
で、この日曜日、どったんばったんという大きな音と共に(いつもそうなんだ、この人)母親は新幹線に乗って、静岡からやってきました。
私は、たまには母親に鍋でも作ってやろうと思い、昨日のうちにスーパーで野菜やら海の幸やらたんまり買い込み、朝からえっちら仕込みをしていたのですが、なんとウチの母親は、田舎からすきやき鍋の用意をして持ってきてしまったのでした。
鍋対鍋。鍋×2。鍋の二乗……。
まあ、気が合うというか合わないというか。いきなり脱力でした。
「アンタは東京でろくなもの食べていないんだから、こういうものを食べなきゃいけないんだ」と、人の食生活を熟知しているような口ぶりで、あれ食えこれ食えとうるさく言うのですが、ああそうですかと素直に私が食べていると、「まったく。また太っちゃって。すこしは痩せなさい。酒の飲み過ぎ!」と、おいおい、食えと言ったり痩せろと言ったり、いったいどうすればいいんだと思うようなことをおっしゃってくれます。
まあ、これは「ごめんくさい、あーくさい」みたいな、彼女のいつもの決め台詞ですので、言われても、もう私はなにも感じません(笑)。
それにしてもトマトやらひじきやらほうれんそうやら、わざわざ田舎から持って来るこたあないのにね。東京にはトマトは売っていないとでも思ったのでしょうか(笑)。
ウチの母親はもう70を越えていますが、毎日スポーツセンターで運動をしたり、ウォーキングをしたりして健康維持につとめているおかげで、まだまだ足腰にガタはきていないようで、それは息子にしてみれば安心、といったところです。
いっしょに銀座に出かけてプラダ、シャネル、アディダス、そしてバーニーズニューヨークなどのショップをひやかし(でっかい声で「高い! ひと桁違う」を連発して恥ずかしかった。特にシャネルの新作の、パリのイラストが描いてあるバッグについては、怒りに似た感情さえ覚えていたようでした。まっ、オレもおんなじでしたが。あんなのがあんな値段で売られていること自体がおっかしい)、歩いている途中に「なにかがずれてきた!」とヒヤヒヤさせる場面もありましたが、疲れた、の一言も言わず、スタスタスタと歩き回って、「じゃあねー」とばかりに、軽やかに新幹線に乗って帰っていきました。
私も最近はめったに実家に帰らず、母親とはたまにしか会うことはないのですが、会えば会ったで、母親は一気にいろいろなことを機関銃のようにしゃべりまくり、30分後には、もう、うるせーなーなどと思ってしまいます。しかし、こうしていつものように東京駅で母親を見送り、ひとり家に帰る電車内で、ほっとするのと同時に、「しっかり生きなきゃな」なんて思ったりもしてしまいます。
by yochy.1962
| 2005-12-12 01:40
| 生活全般