2005年 09月 29日
命日 |
私は、その人のことが大嫌いでした。
人の悪口しか言わない。
酒を飲むとすぐ暴れる。
女子供関係なく、気に入らなければすぐに殴る。
そんな光景を毎日のように見てきました。
その人のことを憎み、その人のようにならないことだけを心に命じて生きてきました。
だから、姉は酒をいっさい飲まない人と結婚しました。
兄は温厚な家庭を築き、子どもに手をあげることなどしない人になりました。
私は私で、確実に自分に受け継がれている「血」を憎み、人前では決して本音をさらけ出さない人になりました。
私は別ですが、その人はある意味「反面教師」の役割になっていたのかもしれません。
今夜いつものバーで、偶然にその人=父親の話になりました。
もう父親はずいぶん前に亡くなっているのですが、亡くなってから、暴力をふるうばかりの人でなく、とても働き者であったこと、実は多趣味な人であったことを知りました。
そんな話をマスターにしたところ、マスターから、「で、君はお父さんのことを許しているのか? お父さんがどうしてそういう人になったことを考えたことがあるのか?」と聞かれました。
許す? どうしてそんな人になったのか?
私は、父親に対してそんなことを考えたことがなかったので、ハッとしてしまいました。
父親の「人生」を、それほど深く考えたことのない自分に気がつきました。
父親が子どもの頃のこと、青春時代、苦労した時代、そういうことをもっともっと知っていたのなら、ひとりの人間として、違う目で父親を見ることができたのかもしれないなあと、もう遅すぎるのですが、いまごろ考えました。
父親を毛嫌いして、ほとんど口をきかなかった私でした。もうちょっと私が「大人」になっていれば、もっと違う付き合いができたのに。そう思いました。
日付けが変わっての帰り道、酒に酔ってふらふらしながら歩いていて、ふと気がつきました。
きょうが父親の命日でした。
人の悪口しか言わない。
酒を飲むとすぐ暴れる。
女子供関係なく、気に入らなければすぐに殴る。
そんな光景を毎日のように見てきました。
その人のことを憎み、その人のようにならないことだけを心に命じて生きてきました。
だから、姉は酒をいっさい飲まない人と結婚しました。
兄は温厚な家庭を築き、子どもに手をあげることなどしない人になりました。
私は私で、確実に自分に受け継がれている「血」を憎み、人前では決して本音をさらけ出さない人になりました。
私は別ですが、その人はある意味「反面教師」の役割になっていたのかもしれません。
今夜いつものバーで、偶然にその人=父親の話になりました。
もう父親はずいぶん前に亡くなっているのですが、亡くなってから、暴力をふるうばかりの人でなく、とても働き者であったこと、実は多趣味な人であったことを知りました。
そんな話をマスターにしたところ、マスターから、「で、君はお父さんのことを許しているのか? お父さんがどうしてそういう人になったことを考えたことがあるのか?」と聞かれました。
許す? どうしてそんな人になったのか?
私は、父親に対してそんなことを考えたことがなかったので、ハッとしてしまいました。
父親の「人生」を、それほど深く考えたことのない自分に気がつきました。
父親が子どもの頃のこと、青春時代、苦労した時代、そういうことをもっともっと知っていたのなら、ひとりの人間として、違う目で父親を見ることができたのかもしれないなあと、もう遅すぎるのですが、いまごろ考えました。
父親を毛嫌いして、ほとんど口をきかなかった私でした。もうちょっと私が「大人」になっていれば、もっと違う付き合いができたのに。そう思いました。
日付けが変わっての帰り道、酒に酔ってふらふらしながら歩いていて、ふと気がつきました。
きょうが父親の命日でした。
by yochy.1962
| 2005-09-29 02:02
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