2005年 05月 21日
静岡弁講座 その1 |
「静岡弁」—つまり静岡の方言は、関西弁のようにメジャーでなく(方言なのにメジャーとはこれいかに)、青森弁のように明らかに「方言ですよう」とわかるような特色ある言葉ではないので、静岡に住んでいる人は、それを方言と思ってしゃべっていない例が多いようです。だから静岡から違う土地に引っ越して、はじめて自分の使っていた言葉が方言だということに気がついたりするものなのです。
微妙なイントネーションの違い、というのが静岡弁の大きな特徴です。すぐにわかるのが「語尾」のイントネーション。これが独特でして、一般の人にはわからなくても、静岡人には静岡人がばっちりわかるのです。なにか事件が起きて、近辺の人にインタビューをしている場面がテレビで流れたとき、真剣にテレビを見ていなくて、どういう事件なのかわからなかったとしても、「ああ、静岡で起きた事件なのだな」ということが、私にはわかるのです。あっ、言い忘れていました。私、静岡人でございます。
「細うで繁昌記」の中の富士真奈美さん(このドラマをご存じの方は多分昭和40年以前に生まれた方でしょう、ははは)は「おみゃーに食わせる飯はないずら」といきり立っていましたが、この静岡弁はかなり誇張していて、いまの静岡人は「ずら」は使いません。「ず」を省略して「らー」と言うように県議会で決められたのです。いや、決まっていませんが、暗黙の了解でそうなっています。
このように、なかなか微妙でわかりにくい静岡弁ですが、ひとつ、みなさんにぜひ使っていただきたい、とても役に立つ方言があります。
それは「ばつ」という言葉です。
これは、標準語で言うところの「先を争って取る」「いち早くキープする」というような意味合いの言葉で、例えば学食に入ってテーブルが一席しか空いていないとき。
「あっ、オレ注文しておくから、その席ばっといて」と友人にお願いするのです。「よし、わかった。この席はオレがばっとくから、オレ、A定食ね」と友人は言い、友人は席をばっといてくれたおかげで、席の心配をすることなく、悠々とランチを楽しむ準備ができるわけです。
ね、いいでしょ。このような状況のとき、標準語で、それも一言でこの心境を表す言葉はあるものでしょうか。ないでしょ? 一番近い言葉を探すと「キープする」、という外来語が混じった言葉がありますが、「いち早く」という意味が入っていないので、ちょっとニュアンスが違ってくるのです。んー、絶対ない。間違いない。
とてもいい言葉だと思うのです。ちょっと前に、高校時代の恩師と方言について話したことがあるのですが、先生も「ばつという方言は、標準語に相当する言葉がない。標準語にしたいね」とおっしゃっていました。
そこで私、この言葉を全国的に広めようと決心したところであります。どのように活動すればいいのかは、これから考えます。
微妙なイントネーションの違い、というのが静岡弁の大きな特徴です。すぐにわかるのが「語尾」のイントネーション。これが独特でして、一般の人にはわからなくても、静岡人には静岡人がばっちりわかるのです。なにか事件が起きて、近辺の人にインタビューをしている場面がテレビで流れたとき、真剣にテレビを見ていなくて、どういう事件なのかわからなかったとしても、「ああ、静岡で起きた事件なのだな」ということが、私にはわかるのです。あっ、言い忘れていました。私、静岡人でございます。
「細うで繁昌記」の中の富士真奈美さん(このドラマをご存じの方は多分昭和40年以前に生まれた方でしょう、ははは)は「おみゃーに食わせる飯はないずら」といきり立っていましたが、この静岡弁はかなり誇張していて、いまの静岡人は「ずら」は使いません。「ず」を省略して「らー」と言うように県議会で決められたのです。いや、決まっていませんが、暗黙の了解でそうなっています。
このように、なかなか微妙でわかりにくい静岡弁ですが、ひとつ、みなさんにぜひ使っていただきたい、とても役に立つ方言があります。
それは「ばつ」という言葉です。
これは、標準語で言うところの「先を争って取る」「いち早くキープする」というような意味合いの言葉で、例えば学食に入ってテーブルが一席しか空いていないとき。
「あっ、オレ注文しておくから、その席ばっといて」と友人にお願いするのです。「よし、わかった。この席はオレがばっとくから、オレ、A定食ね」と友人は言い、友人は席をばっといてくれたおかげで、席の心配をすることなく、悠々とランチを楽しむ準備ができるわけです。
ね、いいでしょ。このような状況のとき、標準語で、それも一言でこの心境を表す言葉はあるものでしょうか。ないでしょ? 一番近い言葉を探すと「キープする」、という外来語が混じった言葉がありますが、「いち早く」という意味が入っていないので、ちょっとニュアンスが違ってくるのです。んー、絶対ない。間違いない。
とてもいい言葉だと思うのです。ちょっと前に、高校時代の恩師と方言について話したことがあるのですが、先生も「ばつという方言は、標準語に相当する言葉がない。標準語にしたいね」とおっしゃっていました。
そこで私、この言葉を全国的に広めようと決心したところであります。どのように活動すればいいのかは、これから考えます。
by yochy.1962
| 2005-05-21 01:34
| 生活全般