2005年 03月 11日
40代男性版「セレブ」雑誌に思う |
まだ20代の頃、トレーナーを肩に巻くという、今なら石田純一だってしないファッションで粋がって(?)いたら、会社の別の階の「とっぽい」兄ちゃんに、「チェチェチェチェ」と宍戸錠みたいなポーズで近寄られ、「これはもうちょっとこうしたほうがいい」と、トレーナーの位置を直されたことがありました。
こういう格好はラフにしてなんぼ、だと思っていたのですが、まあ、その兄ちゃんは「自分がイケている」ということだけがステイタスだったみたいなので、「ちょっとイケてる」私に(?)物申したかったのでしょう。とりあえず言われる通りにして、その兄ちゃんが消えてからトレーナーを腰に巻き直した私でした。
その兄ちゃん、どこかのブランドに傾倒し、やたらボディコンシャスなスーツを着ていらして、今なら最先端なのかもしれませんが、当時はちょっと「浮いた」存在でした。言動もちょっと振るっていて、どんなに寛容になっても、お友達にはなれないなあと思う人でした。なんだか会社の「ホ○」ということで有名な常務に目を付けられた、ということまでは聞いているのですが(御愁傷さまっす)、それから私はその会社を辞めてしまったので、彼の消息は知りません。お元気でしょうか。
いま、40代男性のための「セレブな」雑誌が次々に創刊されているようです。どうも「LEON」という雑誌の成功に、我も我もという感じで「どじょうさん」を狙っているみたいなのですが、ちょうど「当事者」であるはずの私ですが、このブームをちょっと冷ややかな視線で見ています。
だって、こういう雑誌に登場してくるスーツやらシャツやら靴やら、私がいつも買うものと、値段がひと桁違うんですよね。ポーッとページをめくっていて、結局感じるのは哀れな自分の姿だけ。それなら見ないほうがマシです。それに、普通このくらいの年代の男性って、育ち盛りの子どもを抱え、なかなか自分に投資できない年代だと思うのですが、どうなんでしょう。「これは観賞用雑誌だ」と開き直られれば、あっそう、と言うしかないのですが。でも観賞用なら「danchu」のほうが、オレはいいけどね。
もし、そういう財力があったとしても、こういう雑誌の言うことを鵜呑みにするようなヤツって、さっきの兄ちゃんみたいな、「ちょっとずれた」人であることは間違いないような気もします。いや、間違いないです。ア○だと思います。
女性雑誌の言うことを鵜呑みにして、その通りにする女の人は結構いるような気もします。でも女性の場合、いろいろなファッション情報を上手に取捨選択し、その結果その雑誌を「バイブル」にする才能があります。しかし、男はまだそこまで進歩していないような気がします。
「週刊文春」は「こんな雑誌を読んで恥ずかしくないのか!」といきり立っていましたが、それは本人の勝手であって、どんな雑誌を読もうと大きなお世話だと思います。しかし、本当に「モテル」オヤジになるには、いくらどんなに素敵な衣装を身にまとったところで意味はないだろうな、とも思います。きっと、その衣装の下から香る「汗」とか「心意気」とかに、人は反応するものだと思うのです。
以上、男版「負け犬の遠吠え」でございました。おやすみなさい。寝るしかないな。
こういう格好はラフにしてなんぼ、だと思っていたのですが、まあ、その兄ちゃんは「自分がイケている」ということだけがステイタスだったみたいなので、「ちょっとイケてる」私に(?)物申したかったのでしょう。とりあえず言われる通りにして、その兄ちゃんが消えてからトレーナーを腰に巻き直した私でした。
その兄ちゃん、どこかのブランドに傾倒し、やたらボディコンシャスなスーツを着ていらして、今なら最先端なのかもしれませんが、当時はちょっと「浮いた」存在でした。言動もちょっと振るっていて、どんなに寛容になっても、お友達にはなれないなあと思う人でした。なんだか会社の「ホ○」ということで有名な常務に目を付けられた、ということまでは聞いているのですが(御愁傷さまっす)、それから私はその会社を辞めてしまったので、彼の消息は知りません。お元気でしょうか。
いま、40代男性のための「セレブな」雑誌が次々に創刊されているようです。どうも「LEON」という雑誌の成功に、我も我もという感じで「どじょうさん」を狙っているみたいなのですが、ちょうど「当事者」であるはずの私ですが、このブームをちょっと冷ややかな視線で見ています。
だって、こういう雑誌に登場してくるスーツやらシャツやら靴やら、私がいつも買うものと、値段がひと桁違うんですよね。ポーッとページをめくっていて、結局感じるのは哀れな自分の姿だけ。それなら見ないほうがマシです。それに、普通このくらいの年代の男性って、育ち盛りの子どもを抱え、なかなか自分に投資できない年代だと思うのですが、どうなんでしょう。「これは観賞用雑誌だ」と開き直られれば、あっそう、と言うしかないのですが。でも観賞用なら「danchu」のほうが、オレはいいけどね。
もし、そういう財力があったとしても、こういう雑誌の言うことを鵜呑みにするようなヤツって、さっきの兄ちゃんみたいな、「ちょっとずれた」人であることは間違いないような気もします。いや、間違いないです。ア○だと思います。
女性雑誌の言うことを鵜呑みにして、その通りにする女の人は結構いるような気もします。でも女性の場合、いろいろなファッション情報を上手に取捨選択し、その結果その雑誌を「バイブル」にする才能があります。しかし、男はまだそこまで進歩していないような気がします。
「週刊文春」は「こんな雑誌を読んで恥ずかしくないのか!」といきり立っていましたが、それは本人の勝手であって、どんな雑誌を読もうと大きなお世話だと思います。しかし、本当に「モテル」オヤジになるには、いくらどんなに素敵な衣装を身にまとったところで意味はないだろうな、とも思います。きっと、その衣装の下から香る「汗」とか「心意気」とかに、人は反応するものだと思うのです。
以上、男版「負け犬の遠吠え」でございました。おやすみなさい。寝るしかないな。
by yochy.1962
| 2005-03-11 01:18
| 出版